テーマ：怒られ役は損ばかり？

読者の皆は、“怒られ役”という
言葉を聞いたことはあるか？

この言葉、テレビや映画での悪役や
お姫様役・・・配役のことではない。
怒られ役は、“団体内で緊張感が
なくなったときや重大な過ちを
犯さない為の危機管理として、
敢えてリーダーに怒られる役の人”である。

あの“ミスタープロ野球”と呼ばれて
尊敬されている長嶋茂雄氏も、
読売ジャイアンツに所属していた選手時代は
川上哲治元監督の怒られ役だった。

一見ストレスばかりが募り損する役割と
思われる怒られ役だが、リーダーからの
信用と信頼があるからこそ勤まる役である。

マメも所属する団体の女傑A氏に、よく怒られる。
「もしかしたら、怒られ役なのかも知れない。」
と一人自惚れている。

女傑に誘われて入会した約4年前と比べると、
マメへの怒り方もガミガミ型から
諭し型に年々シフト中のようである。

直感力頼みで行動し超マイペースである
マメと会った後は、相当気疲れしているように見える。
女傑のように尊厳を否定せず部下の態度や
体調を洞察しながら、的確なアドバイス
出来るリーダーは珍しい。

部下(後輩)にとっては有難い存在であると
考え始めると共に洞察力と対応力を、
未だに説教口調で「自分でかんがえろ。」
という決め台詞しか後輩に対して
アドバイスとして言えないマメも
改めなければならない。

女傑がリーダー役を降板したときは、
マメは所属団体を退会するつもりだ。

マメも含め人は学校や職場やサークル等
組織に入ると、体裁・保身・顕示欲の
3つだけは必ず覚え、ズル賢くなってしまう。

もし運悪くズル賢いリーダーと仕事や
活動を共に行うことになった部下(後輩)は
ストレスばかりが溜まるだけで、
例え命令であってもそのようなリーダー
のいる団体等には所属したくない。

組織として仕事や活動を行う点から考えても、
そのような人の存在は迷惑且つ非効率的である。
組織から即刻退場して欲しい。

“怒られている間が華”という言葉が存在するとおり、
期待している部下等は、よく怒られている。

“褒めて育てる”という人材育成法が現在の
人材育成の主流だが、褒めてばかりでは必ず訪れる
逆境に対して強い人材にはなれないだろう。

初めて聞いた際は意外だと思ったが、
あの闘将・鉄拳制裁として超有名だった
今は亡き星野仙一氏も裏方役の人達への気配り。
部下(後輩)への飴と鞭の使い分け。
は絶妙のバランスで、人脈形成の
スペシャリストだったそうだ。

お爺さんになったとき、老害ではなく怒られ役と
言われるように、今から頑張ろうかな？